書籍や雑誌、音楽などの定価商品を割引価格で購入する4つのポイント

紀伊國屋書店
紀伊國屋書店

誰しもできるだけ安く買い物をしたいというときには「定価」を基準に何割引かという考え方をすると思います。
しかしながら、実は「定価」を定めている商品はほとんどありません。

元々は、メーカーや輸入代理店が設定した価格を「定価」または「正価」と呼んでいました。
ところが、公正取引委員会が定めた再販指定商品と呼ばれるものしかメーカー側が「定価」を定めてはいけないことになっているため、混同しないように「希望小売価格」「参考価格」の表現に置き換えられました。

小売店側が市場の状況に応じて自主的に自由に販売価格を定められることが自由競争のためには必要なことで、それによって消費者も選択肢ができるため、メーカ側が小売店側を拘束するような表現はよろしくないという理由だそうです。

独占禁止法上『定価』あるいはこれに類似する拘束的な表現を行わないことが望ましい

流通・取引慣行に関する独占禁止法上の指針

それで、割引の基準となる用語は「定価」ではなくて、「希望小売価格」ということになりますね。

ちなみに、この「参考希望価格から何割引か」という話ですが、家電量販店が台頭するようになってからは、家電製品では「3割引4割引は当たり前」という事態が常態化するようになったため、市場の大半が割引価格にしている場合は二重価格としてNGという基準が公正取引委員会によって定められました。

これを回避するために2000年以降は「オープン価格」が多用されるようになっています。

ここまでをまとめると、正確な用語としての「定価」は小売店側が自由に設定できない価格、割引することができない価格ということになります。

この定価を定めることが許されている再販指定商品は一部の薬やタバコ、書籍、雑誌、新聞、音楽などです。

紀伊國屋書店新宿
紀伊國屋書店新宿

再販指定商品から漏れた薬は、ディスカウントストアでの安売りをすることが許されています。
しかし、タバコや書籍、雑誌、新聞、音楽はすべてが「定価」で販売されていて、割引価格での販売は行われていません。

BOOKOFFなど中古書店での書籍や音楽の安売りは、正規の流通ルートとは異なるため、メーカーである出版社の意向は及ばないそうです。

つまり新品の商品であれば再販指定商品は定価で購入する以外にないわけですが、なんとか割引価格で購入することはできないのでしょうか。

家電製品のような大幅な割引は期待できないものの、割安で入手すること自体は可能です。
4つのアプローチがあります。

  1. ポイント制度のある店を利用する
  2. クレジットカードで購入する
  3. 図書券、図書カード、音楽ギフトカードを金券ショップで購入する
  4. デパートの商品券を金券ショップで購入し、デパートの本屋、音楽ショップで購入する
紀伊國屋書店ポイントカード
紀伊國屋書店ポイントカード

1.ポイント制度のある店を利用する。

例えば紀伊國屋書店では1ポイント1円で1円から利用できるポイントカード制度を提供しています。
国内店舗、オンラインストア BookWebで利用可能です。

和書は100円ごとに1ポイント、洋書は100円ごとに5ポイント、CDは100円ごとに5ポイント貯まります。
これは実質的に1から5%程度の割引と考えることができますね。

オンラインストアも用意されているので、全国で利用できます。

新星堂ではスタンプカードが用意されています。

●500円お買い上げごとにスタンプ1つを押印
●スタンプ80個で2,000円を割引きいたします。

新星堂 – アルカキット錦糸町

新星堂スタンプカード
新星堂スタンプカード

40000円で2000円の割引なので5%割引ですが、1円から利用できる紀伊國屋書店に比べるとスタンプ80個はハードルが高いですね。

このスタンプカード、赤のスタンプがたまったら次にシルバーのスタンプカード、シルバーのスタンプカードがたまればゴールドのスタンプカードと段階があるようです。

基本的な有効期限、500円で1スタンプは変わらないみたいですが、シルバースタンプカード、ゴールドのスタンプカードだとお客様感謝祭などのイベントの時にスタンプの数がダブルではなくトリプルになったりほんの少し優遇されるみたいですね。

2.クレジットカードで購入する。

定価商品でも店舗によってはクレジットカードでの決済に対応しています。

例えば上述の紀伊國屋書店ではポイント取扱店ではすべてクレジットカードに対応しているので、海外店舗、および大学ブックセンターを除く、国内全店舗でクレジットカート決済が可能です。

オンラインストア BookWebでもクレジットカードが使用可能です。

新星堂も各店舗やオンラインショップでクレジットカード決済に対応しています。

SBIカード
SBIカード

クレジットカードはカードごとにポイントの還元率や還元対象が異なりますが、たいてい現金換算で0.5から2%程度のポイントが付与されますので、実質的な割引を受けることができますね。

クレジットカードを選択する際は景品交換よりも現金に近い形で還元されるクレジットカードを選ぶことが重要です。
景品交換であってもJCBなどの全国で使える商品券などがあると良いですね。
自分のよく使うポイント、電子マネーに交換できるポイントプログラムがあればそれも良いでしょう。

例えばSBIカードは、溜まったポイントはそのまま自分の銀行口座にキャッシュバックされます。
キャッシュバック手続きは会員専用ページから簡単にでき、即座にお客さまの銀行口座に振込まれます。
また、手数料等も一切かかりません。
現金割引と同等です。

上述の紀伊國屋書店は三井住友VISAカードと提携しており、紀伊國屋三井住友VISAカードが提供されています。

紀伊國屋三井住友VISAカード
紀伊國屋三井住友VISAカード

年会費は無料で、前述のポイント・カード制度と組み合わせることでかなり大きな割引をうけることができます。

この提携クレジットカードを利用すると、入会時に紀伊國屋書店のポイントが1000ポイント、紀伊國屋書店の利用でポイントが通常の2倍になります。

クレジットカード自体も1,000円利用で1ポイント付きます。

三井住友VISAカードの場合、1ポイントを3から5円で換算し、カードご利用代金にキャッシュバック(充当)することができるので現金相当で0.3から0.5%の割引と考えることができますね。

3.図書券、図書カード、音楽ギフトカードを金券ショップで購入する

これとは別に金券ショップで購入した図書券、図書カード、音楽ギフトカードで、書籍や音楽CD・DVD等を買う方法もあります。

金券ショップではたいてい額面の96%程度で入手することができますので、事実上4%の割引と考えることができますね。

4.デパートの商品券を金券ショップで購入し、デパートの本屋、音楽ショップで購入する

デパートの商品券は金券ショップでたいてい額面の95から97%で販売されていますが、デパートによっては93%程度まで下落しているケースもあります。

デパートが潰れると商品券が使えなくなるため、経営危機が報じられてるデパートの商品券は価格が下落する傾向があります。

倒産した百貨店の商品券

手元にある商品券(正しくは「全国百貨店共通商品券」。以下、商品券)の裏面を見てください。
そこに「発行元」と書かれた横に百貨店の名前が印刷されていますが、その百貨店が倒産(破産)すると、商品券は使えなくなります。
けれども商品券が”紙くず”同然になってしまうわけではありません。「前払式証票の規制等に関する法律」に基づき、所定の手続きを財務局で行えば、未使用分のおよそ半額程度は還付されます。
手続きの方法等については最寄りの財務局(*1)から公示されることになっています。
手続きには商品券そのものが必要ですので大切に保管しておいてください。

国民生活センター

他には店舗数が少ないといった理由で使いにくいデパートの商品券も価格が下落する傾向があります。

金券ショップ
金券ショップ

このデパートの商品券を利用して、デパート内の書店で書籍や雑誌を購入することで図書券や音楽ギフトカードよりもさらに割引価格(事実上)で入手することが可能になるというわけです。
1000円の書籍が事実上、930円程度で購入できることになるんですね。

この場合の注意点としてはデパート内の書店やCDショップで商品券が利用できるかどうかを確認しておくことが挙げられます。

金券ショップやデパートが生活圏にあり、利便性が高い場合はこの方法を利用して定価商品を割引価格で入手してみてはいかがでしょうか。


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peco

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